中高年派遣の厳しい実態。ブラック派遣で働かざるを得なくなる人も非常に多い
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リストラや早期退職などによって正社員としての仕事を失い、転職活動しても正社員としての働き口を見つけることができずに派遣社員といった非正規社員として働く中高年の方は少なくありません。
しかし、中高年が派遣社員として働く場合には厳しい現実が待っています。
20代であれば色々な仕事から働きたい働き方で自分に合っている仕事を選ぶことができた派遣の仕事であっても中高年として働く場合には様々な問題が起きています。
非正規社員の約5割が45歳以上
現在、全労働者のうちおよそ4割が雇用期間の定めがある非正規社員として働いています。
そして非正規社員の年齢構成は以下の通りです。
- 15歳~24歳・・・241万人、14.0%
- 25歳~34歳・・・279万人、16.2%
- 35歳~44歳・・・384万人、22.3%
- 45歳~54歳・・・399万人、23.2%
- 55歳~64歳・・・413万人、24.0%
年齢構成をみるとおよそ5割が45歳以上、35歳以上ともなると7割にも上ります。
男女別に見てみると以下の通り
男性
- 15歳~24歳・・・114万人、23.5%
- 25歳~34歳・・・93万人、19.1%
- 35歳~44歳・・・71万人、14.6%
- 45歳~54歳・・・58万人、11.9%
- 55歳~64歳・・・150万人、30.9%
女性
- 15歳~24歳・・・128万人、10.4%
- 25歳~34歳・・・186万人、15.1%
- 35歳~44歳・・・313万人、25.4%
- 45歳~54歳・・・342万人、27.8%
- 55歳~64歳・・・262万人、21.3%
女性の場合は家計の手助けの為にパートを行う人も多いのですが、そういった人が少ない男性であっても中高年で非正規社員として働いている人は決して少なくありません。
参考:総務省統計局「労働力調査」
正社員との収入格差はかなり大きい
非正規社員として働くことの問題としてしばしば正社員との収入格差があげられます。
特にそれは中高年になればなるほど大きなものになっていきます。
20代後半であれば正社員の平均賃金(残業代等を除く)が24万1千円(男性24万8千円、女性22万9千円)であるのに対して、非正規社員の平均賃金(残業代等を除く)は19万2千円(男性20万3千円、女性18万4千円)とそこまで大きな差はついていません。
しかしながら40代後半だと正社員の平均賃金(残業代等を除く)が38万2千円(男性41万6千円、女性29万2千円)であるのに対して、非正規社員の平均賃金(残業代等を除く)は20万4千円(男性24万4千円、女性18万2千円)と大きな差がついていることがわかります。
40代後半男性に絞ればその差はなんと17万円です。
年収で考えた場合、正社員にはボーナスがありますからこのさらに差は開くことになります。
参考:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」
中高年派遣の労働実態
中高年派遣の問題点は収入格差に限ったことではありません。
収入格差以外にも様々な問題があります。
好条件の仕事は若い人が優先
常に優先されるのは若い派遣社員。それ故に時給の良いバイト、楽な仕事は若い人に持っていかれて、つくことができるのは時給も低いきつい仕事ばかり。
とは言え仕事をしなくては食べてはいけないからやらざるを得ないという実態があります。
本来自分の望んだ働き方をすることができる派遣という仕事ですが、中高年になるとそれができなくなってしまいます。
聞いていた話と違う仕事内容
本来派遣の仕事というのは事前に聞いていた仕事、契約として結んだ通りの仕事をすることになります。
しかし本当の仕事内容で募集をかけてしまうと人が集まらないからという理由で嘘をつく派遣先の企業も存在しています。
若い人であればそういった仕事に就いたらすぐに辞めて違う派遣の仕事を紹介してもらうことも可能。しかし中高年の派遣の仕事ですらなかなか見つからないという弱みにつけこんで契約した内容とは全然違う仕事を平然とやらせてくる企業もあるのです。
サービス残業、パワハラ
中高年の弱みにつけこんでサービス残業を強いたりパワハラ行為を受けるという話もたびたび聞いたことがあります。
通常は派遣先の職場で問題があったら派遣会社に相談して是正してもらったり、違う仕事を紹介することができるのですが、中高年であるが故に契約を切られる不安からどんなひどい労働環境であっても文句を言うことができないという状況にある人は決して少なくないでしょう。
派遣いじめ
中高年の派遣社員に対して、辛辣な言葉をかけてくるという人も実際におり、人間関係で悩んでいる人も多いかもしれません。
そんな年にもなって派遣やってるのか、中高年は使えないなど心ない言葉をかけられたことがある人もいるのではないでしょうか。
最後に
景気がよくなった、人手不足の企業が多いと言われていますが、それでもいまだに正社員に限定した求人倍率は1倍以下です。
いくら正社員で働きたいと思っていてもその希望を叶えることができずに非正規社員として働かざるを得ない人というのは今後も増えていくでしょう。
中高年派遣の労働環境は今後も大きな問題です。
正社員に向けて
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