わざわざ大企業の契約社員になる意味はあるか。大企業のメリットとデメリット
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正社員と契約社員のどちらが良いかという質問をした時、双方にメリットやデメリットがあるものの正社員と答える人のほうが圧倒的に多いでしょう。
では中小企業の正社員と大企業の契約社員という比較の仕方ではどうでしょうか。先ほどの比較に比べて悩む人が多いのではないかなと思います。
一般的に収入が低く、また有期雇用であることから安定していないというデメリットがある契約社員ですが、大企業ならばメリットはあるのでしょうか。
契約社員で大企業で働くメリットはある?
大企業で契約社員として働くメリットを考えてみましょう。確かに働いている期間では良いことが多いかもしれません。
給料が良い
正社員として働く場合、平均的には企業規模に比例して給料が高くなっていきます。
これは契約社員も同様。中小企業で契約社員として働くよりは大企業で働いたほうが給料は高い場合が多いです。
ただ正社員と比べるとボーナスや退職金、各種手当などで差がついてしまい、基本給としても差があるので、中小企業の正社員と比較した場合に比べて少ないということがほとんどです。
コンプライアンスが守られている場合が多い
大企業の場合、特に世間からも注目されるのでコンプライアンスに関してはしっかり守るように心がけていることが多いです。
その為、労働環境が中小企業に比べると良いことが多いですね。
サービス残業や過重労働に対する厳しさ、パワハラやセクハラ等の取り締まりや排除といったことに関しては大企業のほうが圧倒的に恵まれているでしょう。
これらのことは正社員であろうが契約社員であろうが等しく授かれる恩恵です。
休みが多い、有給休暇をとりやすい
会社として設定されている休日の数、そして有給休暇のとりやすさというのも中小企業に比べて大企業が恵まれている部分であり、契約社員であっても正社員同様に授かれる恩恵です。
一部会社では年間休日125日以上、有給休暇100%取得なんて企業もあります。契約社員であっても半年働けば有給休暇は10日付与されますから年間で135日以上も休みがあるということになります。
一方で中小企業だと休日数は105日以下、有給もよくて1年間で1日とれるかどうかなんていう場合も多く、先ほどの場合と比べれば30日以上も差がでます。
30日以上といてば丸々1ヶ月。その差はとてつもなく大きいですよね。
大企業の充実した福利厚生が一部利用可能
契約社員の場合、大企業で働くことができているからと言って正社員同様に全ての福利厚生が利用できるわけでばありません。中には正社員のみというものもあります。
ただそれでも中小企業に比べてば恵まれているのは確か。福利厚生のおかげで収入が増えたり、出費が減ったりすることで大きく得をすることができるかもしれません。
正社員登用試験が行われている
大企業の場合は毎年正社員登用試験が行われている場合が多いので、受かる受からないは別にして毎年チャンスがあるというには確かです。
中小企業なんかだと、いくら正社員登用を望んでいても正社員に数が十分だと全く可能性がないなんて場合もありますから、少なくとも試験があるだけだいぶましです。
また運よくその試験に受かれば大企業の正社員という肩書も手に入れることができます。
ただもちろん難易度は激高。
毎年正社員登用試験が行われるにはそもそもの人数が多いからであって、倍率はとてつもないものになります。
またもし人事が求めているラインに達している人物がいなければ容赦無く採用者ゼロなんてことにもなります。
転職難易度が低め
大企業と言えども有期雇用である契約社員ならば転職難易度はそれほど高くはなく、中小企業の正社員のほうが難しいという場合のほうが多いです。
中小企業の契約社員になるよりは倍率も高く難しいのですが、しっかり対策を行えばなんてことがありません。
最大のデメリット有期雇用あること
このように大企業の契約社員には様々なメリットがあります。ただやっぱり契約社員であるが故の有期雇用であるということはこれらのメリット以上にデメリットとなってしまうでしょう。
あくまで一時的な仕事で5年以内には絶対に辞める場合などなら良いかもしれませんが、今後まだまだ働いていくことを考えるなら契約社員として時間を浪費してしまうのは得策とは言えません。
確かに大企業で働いている間はいいでしょう。ただ契約が終われば無職です。その時あなたはどうしますか?
また大企業の契約社員の仕事に就けばいいと考えるかもしれませんが、前とは違う部分があります。それは年齢。年齢が徐々に高くなるにつれて契約社員としての仕事すら見つけにくくなり、大企業では働くことができなくなってしまうことのほうが多いです。
運よく正社員登用試験に合格できればいいかもしれませんが残念なことにそれは期待していいようなレベルのものではありません。
確かに最初は契約社員であっても大企業であることに魅力を感じるかもしれませんが、将来どうしたいのか、どんな働き方をしたいのかということをしっかり考えた上で選択するようにしましょう。
そしてできることなら早めに正社員という形をとることをおすすめします。
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