契約社員から正社員登用されて大手の正社員になった方法と正社員になって感じたこと
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契約社員から正社員になろうと考えた場合、また別の会社に正社員として転職するか今の会社に正社員登用されるかの2通りの手段が考えられます。
基本的には前者の転職に比べて正社員登用はかなり難易度が高く、狙うにはあまりにも倍率が高いとともに時間を消費してしまうリスクが高い行為である為、あまりおすすめできることではありません。
しかし中には転職活動しても到底入ることができない大手企業に正社員登用されたという人もいないわけではありません。
大手企業では毎年決まって正社員登用の試験が行われており、正社員になれる可能性も多少はあるのです。
今回は実際に大手企業の正社員の枠を掴み取った人の体験談を紹介していきます。
一発逆転、契約社員から正社員に
私は現在、某有名大手企業の一般職として働いています。新卒で入社した会社(中小企業)を数年働いたのちに契約社員として働きだし、ありがたいことに現在は正社員として働かせていただくことができています。
今回はそんな私の正社員登用された体験談について紹介していきます。
新卒3年目の時に契約社員として入社
私が現在の企業に契約社員として入社したのは3年目の時。それまでの2年間は中小企業の正社員として営業をしていました。
ただあまりにサービス残業が多かったことに嫌気がさした私は退職。その次に私が選んだのは大手企業の契約社員でした。
次働くならコンプライアンスのしっかりした大手企業がいいと考えたものの、私の経歴では正社員に転職するのは無理だと考え、採用ハードルの低い契約社員ならばなんとかなるかなと思いました。
その考えは無事的中し、割と有名な大手企業に割とすんなり決まりました。
その時は正社員登用の可能性があることも知ってはいましたが、難易度はものすごく高いということはしっていたので期待すらしておらず、とりあえず数年でもいから働ければいいやという安易な気持ちを持っていました。
入社4年目の時に正社員登用試験に挑戦
そんな私ですが、一応仕事はまじめに頑張っていました。
そして4年目の時、当時の直属の上司から正社員登用試験の話を持ち掛けられました。
話の内容としてはこんな感じでした。
- 倍率は高いが上司の推薦があるとかなり有利
- 上司から推薦を出してくれる
- 試験内容は筆記試験と面接。面接内でプレゼンがある。
- プレゼンは特に大事だが、上司や社員の方がサポートしてくれるので心配はいらない。
- 筆記試験は勉強しろ
推薦がなくても受けることはできるみたいでしたがかなり難易度が高くなります。その一方で上司からの推薦があるとかなり有利になるみたいでした。
そして今回その推薦を頂けるということに。当然正社員登用試験に挑戦しました。
大手企業の一般職として正社員に
ありがたいことに試験の2週間前くらいは仕事の時間の半分くらいを正社員登用試験の対策に時間をとらせてもらいました。
プレゼンの資料の作成はもちろん同じ職場で過去に正社員登用された人が色々アドバイスをしてくれたり、上司や社員が面接の練習をしてくれたりと至れり尽くせりでした。
そのかいあって、無事正社員登用試験に採用されました。
ただ私の場合は総合職ではなく一般職としての採用です。総合職の試験もありましたが、私の業務内容が一般職の内容であったので総合職としての試験は受けていません。
総合職は一般職に給料も高いし仕事の内容も難しい分、正社員登用試験のハードルはさらに高いそうです。
まあ何にせよ、無事正社員になることができました。
一部の企業では正社員登用試験に合格しても待遇はそのままで単に無期雇用なるだけなんて話もあるみたいですが、私の場合は他の一般職と同じ扱いで、しかも契約社員としての年数も加味された上で給料等が決められました。
私が正社員登用された理由
一般的に正社員登用される可能性は相当低くとても難しいことだとされています。私の周りで契約社員として働いた人もその年に正社員になれたのは私だけでした。
なぜ私が正社員登用されたのか、その理由を振り返って考えてみます。
仕事は真面目に。時には担当の仕事の範囲を超えて
一度上司になぜ私を推薦してくれたのか聞いたことがあります。飲み会の席だったので割と本音を答えてくれました。その内容はこんな感じです。
- その年に部として1人は正社員に転換する予定があった
- 数年に1回は正社員に転換させるのが通例
- 契約社員の中では仕事に対して一番真面目であったし、成長しようとする意識も高かった
- 契約社員で仕事内容も限られているにも関わらず、必要な時にはその範囲を超えて頑張っているのも見ていた
- 他の課の上司や同僚などからも評判が良かった
仕事を真面目にしていればいいことってあるものです。範囲を超えてやっていたのだってただなんとなくやっていただけなんですが上司は見てくれていました。
後、直属の上司以外の評判というのも実は大事だったみたいです。てっきり上司の一存で推薦をしていたのかと思っていましたが実はそうではなく、他の人からも同意があった上でそうしていたみたいです。
とにかく上司、同僚に恵まれていた
私の場合は本当に上司や同僚に恵まれていたと思います。
普段の仕事もとてもやりやすかったし、上述したように頑張っているところはしっかり見てくれていたし、いざ試験を受けようと思ったら全力でサポートしてくれました。こんなにありがたいことはありません。
契約社員になって最初の年についた上司とはあまり上手くいきませんでした。正直その上司とだったら正社員にはなれてなかったと思います。
運も良かった
結局のところ、運が良かったという一言に尽きるんではないかと思います。
もちろん日ごろから仕事に対して真面目に取り組むというのは大前提であるのは確かですが、それだけで受かるほど優しくはないんだと上司から話を聞いて思いました。
私の場合は、ある程度仕事もできるようになって人脈もできた4年目にたまたま自分の部が1人に推薦をだそうというタイミングになってくれた、そのタイミングで周囲の人間関係に恵まれていたという大きな2つのことがありました。
先輩とかを見ていると契約社員であっても自分よりもばりばり仕事ができる人はいました。しかしタイミングが合わなかったり人間関係がうまくいかなかったりと正社員になれずに辞めていかざるをえなかった人がたくさんいました。
正社員になった感想
まあ何はともあれ私は大手企業の正社員という、おそらく就職活動をしても到底不可能なものになることができました。その感想をちょっと紹介していきます。
収入が大幅アップ
正社員になることができてまず大きなメリットが大幅な収入アップ。年収で100万円以上アップしました。他の社員の給料を知らなかったので最初は本当にびっくりしましたね。
しかも毎年しっかり昇給があって、着実に給料も伸びてくれてます。
将来への不安が減った
給料が増えたということも一つの理由なんですが、とにかく将来への不安というのはかなり減りました。
女性の場合は結婚して専業主婦になるか派遣社員などで働けばいいという考えを持っている人もいるかもしれませんが、契約社員として働いている当時まだ結婚していない状態で今後どうなるかもわからないのにそんな風に考えることができす、将来への不安は常に心の中に大きくありました。
仕事はかなり大変になった
契約社員の頃に比べると仕事の範囲はかなり広くなったと同時に、それなりに責任の重い仕事も任せられるようになりました。給料が高くなっているので当然と言えば当然です。
ただそのことは私にとってそれほど不満なことではなく、むしろ色々なことをやれるようになり仕事自体が楽しくなりました。
正社員登用は目指すべきか
正社員登用は難しいと言われているものの、運が良ければ今回紹介した方のように大手社員に正社員として採用される場合もあります。
もし現時点で契約社員として働いている人がいるなら試験にチャレンジしてみるというのは一つの手でしょう。
ただこれから正社員登用制度のある会社に契約社員として働き正社員を目指すというのは正直かなりリスクのある行為でありおすすめできないというのが本音です。
試験を受ける資格を得るまでに数年かかりますが、数年かかっても試験に受かるどころか受けることさえ許されない場合もあり、運にも左右されるかなり確率の低い行為となる為です。
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